微量要素の必要性

農家のみなさんは微量要素の必要性をどれだけかんじているでしょうか。

もちろん、きちんと理解していることを期待しますが、そうではない方が多いことも事実ではないでしょうか。

 

農業現場では農家が微量要素が植物の体内でどんな働きをしているのかを、必ずしも詳細に知っている必要はないと私は思っています。

農家さんが認識しなければいけないことは、重要性を理解し、きちんと補給してやることではないでしょうか。

微量要素ってなに?

微量要素とは鉄・銅・亜鉛・モリブデン・ホウ素・マンガンなどのことを言います。一般的に「ミネラル」と呼ばれるものもこれにあたります。

 

読んで字の如く、必要量は「微量」でいいのですが、欠乏するとそれぞれに特有の欠乏症状が発生し、生育が著しく悪くなります。

また過剰障害も出るために、補給方法には注意を払わなければいけません。

 

まずは、下の微量要素による硝酸態窒素のアンモニア還元図をご覧ください。

『微量要素による硝酸態窒素のアンモニア還元図』

この図を見てわかるように、硝酸態窒素が最終的にタンパク質へと変化するのに微量要素が不可欠です。

図のように変化を起こすのは酵素の役割ですが、その酵素は括弧内の微量要素がないと働きません。

最近は、酵素の葉面散布剤がありますが、酵素を補給するよりもまずは微量要素を補給してやることが必須だと考えます。

 

また植物の緑色を構成している葉緑素は葉緑粒が主体となっていますが、その葉緑粒にはFe、Mn、Zn、Cuが不可欠で、このうちのどれがかけても葉緑体を作ることができません。

つまり、微量要素をきちんと補給してやることは順調な光合成を行うための必要な手段ということになるのです。

 

 

最後に微量要素がそれぞれどのような働き、欠乏症と過剰症状を書いておきますので、ご覧ください。

補給の仕方

農業の現場ではどうしても窒素、リン酸、カリの三要素が効いているか効いていないかに終始してしまいます。

その理由としてこの三要素は少なければ目に見えて生育が悪くなるからです。特に窒素はそれが顕著です。

 

それに比べて微量要素は極端な過剰や欠乏がない限り生育を阻害するようなことはほとんどありません。

つまりは効果や働きが目に見えにくいのです。

しかし上記したように、植物の体内で確かに働いており、農家が特に気にしている窒素、リン酸、カリの吸収にも大いに関与しています。

 

ではなぜ、農家が三要素ほど注意していなくても極端な過剰や欠乏が見られないのか?

私は微量要素とは字の如く、本当に微量な供給量で良いということと、土壌中や肥料(堆肥含む)に存在しているからだと思います。そもそも必要な微量要素は十分な量かどうかは別として、動植物の体内に存在しているのですから。

 

しかしここで疑問が湧いてきます。

 

①土壌中に必要な微量要素が本当に全て含まれているのだろうか?

②何か足らないものはないのだろうか?

③本当に吸収しているのだろうか?

 

①と②に関しては、化成肥料の連用や連作によって、土壌中に含まれる微量要素が激減していることが判明しています。

またそれは堆肥にも同じことが言えます。

 

③に関して、土壌分析をして畑の状態がわかってとして、一体どれだけの微量要素を施せば良いかわかりますか?

施肥したとして、どれだけ流亡するのか土壌中で結合するのか、わかりますか?

 

ここで、重要なことがあります。

つまりは微量要素を土壌中に施肥しても、その土壌条件によっては、その肥効をほとんど期待できないと言うことです。

 

そこで弊社は葉面散布による微量要素の補給を勧めています。

しかし「葉面散布の必要性」にも書いているように、葉面散布は継続しなければなりませんが、土壌条件に左右されないために日頃の散薬に葉面散布剤を常時混用し、常に少しずつ補給していけば、難しいことは考えずに手軽に補給ができる点が葉面散布のメリットです。

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